⼝が閉じない
⼝が閉じない 開咬(かいこう)とは
口が閉じない状態は「口の開き」と呼ばれ、上下の歯が噛み合わずに口が開いたままになることを指します。
口の開きが長期間続くと、顔の成長に影響を与える可能性があります。
歯並びや発音にも影響を及ぼす場合があります。
開咬(かいこう)を放置した場合
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奥歯を失いやすい
ものを噛むとき前歯は参加していないので奥歯で噛む負担が増してしまいます。
年齢が上がっていくにつれて奥歯が頑張りきれなくなり失ってしまうことも多いようです。 - 発音しにくい サ行、タ行が苦手でうまく発音ができません。したがって幼稚な発音に聞こえてしまいます。
- 症状が進む 発音するために前歯の隙間に舌をいれるので、前歯は余計開いてしまい、余計開くので舌を余計その間に入れる…などの悪循環がおこるのがこの病状の特徴です。
- 歯周病(歯槽膿漏)が進む 口元が閉じにくいのでお口が乾燥しやすく、歯周病になりやすいのです。
CASE01. 開咬
BEFORE
AFTER
主訴 | 開咬、前歯で物が咬めない。 |
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診断内容 | 骨格性開咬 前歯部開咬 |
治療方法 | 抜歯:非抜歯 治療に用いた装置:カスタムメイド型矯正装置(インビザライン) |
治療結果 | 歯根吸収は認められませんでした。6ヶ月という短期間で治すことができました。 患者様はマウスピースを1日平均21時間以上装着して頂きました。後戻りなく良好に維持しています。 |
治療費 | 基本料金1,100,000円+調整料 (税別) |
治療期間 | 6ヶ月半 |
通院頻度 | 3カ月に1回 |
治療後のリスク | マウスピースの使用時間が治療結果及び治療期間に影響を与えます。開咬で前歯を使用していなかった為、治療後前歯を使用する時痛みが出ます。舌癖もあり後戻りの可能性もあるので治療後保定装置をしっかり使用して下さい。 |
CASE02.
開咬
BEFORE
AFTER
主訴 | 咬み合わせを良くしたい、前歯でものが咬めない、 上の歯が出ている、でこぼこを治したい。 |
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診断内容 | 骨格性上顎前突(下顎骨下後方回転) 骨格性開咬 叢生(八重歯) 9.8mmの上顎前歯突出 |
治療方法 | 抜歯:上顎左右第1小臼歯 治療に用いた装置:上顎裏側、下顎表側に装着するマルチブラケット装置(ハーフリンガル)、上顎パラタルバー、上顎アンカースクリュー(TAD)使用(上顎6 7間埋入) |
治療結果 | 上顎臼歯をアンカースクリューによる圧下が行われ開咬の改善をした。 また、臼歯圧下により下顎のオートローテーション(反時計回りの回転)が行われ、エステティックライン(Eライン)が改善され良好になった。上顎第1小臼歯抜歯+アンカースクリューにより、上顎前歯前突及び叢生が改善された。 |
治療費 | 基本料金1,080,000円+調整料(税別) |
治療期間 | 3年2ヶ月 |
通院頻度 | 1~2カ月に1回 |
治療後のリスク | 舌癖が強く、初診時から前歯部に動揺が認められたが治療後は安定した。上顎は舌側矯正でしたので舌側歯部歯間に腫張がみられた→現在改善している。舌癖のため後戻りの確率が高いので注意深い予後観察が必要である。 |
CASE03. 骨格性開咬
BEFORE
AFTER
主訴 | 下顎が前に出ている、前歯で咬めないのが気になる。 |
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診断内容 | 下顎骨過成長による骨格性下顎前突 下顎枝の短く下顎角の開大による前歯部開咬 |
治療方法 | :抜歯:非抜歯 治療に用いた装置:上下表側に装着するマルチブラケット装置(表側矯正)、 下顎用カリエール |
治療結果 | カリエールにより下顎臼歯の左下、遠心移動により下顎前突、開咬の改善が行われた。マルチブラケット装置により咬合の確立が行われた。 |
治療費 | 基本料金900,000円+調整料 (税別) |
治療期間 | 3年2ヶ月 |
通院頻度 | 1~4カ月に1回 |
治療後のリスク | 矯正治療による歯の痛みがでます。舌癖により前歯部後方移動に時間がかかり治療期間が長くなりやすいです。舌癖により後戻りしやすく長期の保定が必要になります。 |