叢生・八重歯・
でこぼこの歯
叢生(そうせい)・
八重歯・でこぼこの歯とは
歯が重なり合って生えている状態のことをいい、八重歯やでこぼこの歯並びのことです
がたがたは歯の表面がざらざらしていることを指し、歯垢や着色が原因となります。歯のゆがみは、歯が正常な位置に並んでいない状態で、歯並びの乱れが起こります。
八重歯は、前歯が2本以上隣接して生える状態で、個人の個性として受け入れられることもあります。
しかし、アメリカ・ヨーロッパ圏ではドラキュラティースといわれ海外では相当な不快感を人に与えてしまいます。
海外での生活、出世がしにくいともいわれています。
叢生(そうせい)・八重歯・
でこぼこの歯を放置した場合
-
う蝕(虫歯)になりやすい
歯周病(歯槽膿漏)になりやすい
口臭が出やすい 歯の重なり合うところは歯ブラシが届かず、う蝕(虫歯)になりやすいのです。 - あごが痛くなりやすい 八重歯やでこぼこによる噛み合わせの悪い方はあごを左右に動かす動作が不得意になります(犬歯による側方運動の誘導ができない)。
- ほうれい線が深くなりやすい 飛び出した八重歯が口元を押し上げ、ほうれい線を深くしてしまいます。
CASE01.
叢生(がたがた)
BEFORE
AFTER
主訴 | 前歯のでこぼこを治したい。 |
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診断内容 | 叢生 骨格性Ⅰ級(骨バランス良好) 歯性Ⅱ級(歯性上顎前突) |
治療方法 | 抜歯:上顎左右第1小臼歯、下顎右側第2大臼歯、左側第1小臼歯 治療に用いた装置: 上下顎表側に装着するマルチブラケット装置(表側矯正) 上顎パラタルバー |
治療結果 | 抜歯矯正により、叢生の改善がみられ良好な咬合になった。咬合力が強く歯槽骨隆起が認められた。クレンチング(歯ぎしり)があり、治療後改善した。 上顎側切歯が内側にあったので、この部分の後戻りの可能性が高く、注意深く予後を見ていた。現在後戻りなし。歯根吸収も認められません。 |
治療費 | 基本料金900,000円+調整料 (税別) |
治療期間 | 3年 |
治療後のリスク | 矯正治療による歯の痛みがあります。舌癖により後戻りする可能性があります |
CASE02.
叢生(歯のゆがみ・八重歯)
BEFORE
AFTER
主訴 | 八重歯を治したい。上下の正中が左に寄っている。上顎前歯2本が目立つ。 |
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診断内容 | 歯性上顎前突 正中左偏 上下歯列叢生 |
治療方法 | 抜歯:上下顎左右第1小臼歯 治療に用いた装置:上顎裏側、下顎裏側に装着するマルチブラケット装置(ハーフリンガル矯正)、アンカースクリュー(上顎口蓋側56間埋入) |
治療結果 | 上顎前歯の突出が改善されエステティックライン(Eライン)が改善された。 上下正中が補正され顔貌の中央に正中が配列できた。アンカースクリュー使用により上顎臼歯部近心移動が防げ、良好な咬合が維持された。 |
治療費 | 基本料金1,080,000円+調整料(税別) |
治療期間 | 2年1ヶ月 |
通院頻度 | 1~2カ月に1回 |
治療後のリスク | 矯正治療による歯の痛みがある。アンカースクリューが脱落するリスクがある。上顎舌側矯正なので発音が悪くなることがある。左上2番が大きく内側に萌出していたので移動量が大きくこの部分の後戻りのリスクが高い。 |
CASE03. 叢生(歯のゆがみ・八重歯)
BEFORE
AFTER
主訴 | 上顎のでこぼこ、八重歯を治したい。 |
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診断内容 | 骨格性Ⅱ級(上顎骨過成長)(骨格性出っ歯) 歯性Ⅱ級第2類 上顎歯列の著しい叢生 |
治療方法 | 抜歯:上顎左右2小臼歯 治療に用いた装置:上下顎裏側に装着するマルチブラケット装置(表側矯正)、上顎側方拡大装置(Porter's expansion appliance) |
治療結果 | ポーターによる上顎側方拡大が達成することにより口腔内容積が広まり発音しやすくなった。叢生の改善により咬合機能の著しい改善、良好な審美性が得られた。 |
治療費 | 基本料金900,000円+調整料 (税別) |
治療期間 | 2年6ヶ月 |
通院頻度 | 1~2カ月に1回 |
治療後のリスク | 側方拡大治療は矯正力が強いので動かすことにより痛みが通常矯正より大きくなる可能性があった。内側にある上顎側切歯を唇側に出す時点でブラックトライアングルが発生しやすいが良好でした。 |
CASE04.
叢生
BEFORE
AFTER
主訴 | 前歯のでこぼこを治したい、咬み合わせが深いのを治したい。 |
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診断内容 | 骨格性上顎前突 歯性上顎前突 前歯部過蓋咬合 叢生 |
治療方法 | 抜歯:上顎左右第2小臼歯 治療に用いた装置:上下表側に装着するマルチブラケット装置(表側矯正)、 アンカースクリュー |
治療結果 | 前歯部過蓋咬合は改善され適切な前歯部被蓋になった。犬歯関係はⅠ級咬合になり、開閉口運動はスムーズになった。アゴの痛み、背中のはりが改善された。 |
治療費 | 基本料金900,000円+調整料 (税別) |
治療期間 | 2年 |
通院頻度 | 1~2カ月に1回 |
治療後のリスク | アンカースクリューが脱落することがあります→脱落はありませんでした。上顎前歯圧下時に歯根吸収のリスクがあります。→今回は認められませんでした。 |